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ロックの部屋

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WHAM!

ワム!『FANTASTIC』



細かい事を言うようですが、ワムのデュオ名は【WHAM】ではなく【WHAM!】なんです。知ってました?そう知ってた。常識ですか。どーもすみません。(と言って林家三平みたいに右手で頭を掻く私です。)古い。(笑)

!マークが付いているくらいですから、このワムが発表したこのアルバムを初めて聴いた時、びっくりしたかどうだったかは記憶は定かではありません。ただ言えることは、ワムは70年代ディスコブームの申し子だったという事。私もディスコブームに乗っかった一人でもあったので何の抵抗もなく聴けたのでした。

ソウル好きなジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーによって結成されたワム、1983年に発表された『FANTASTIC』は全英チャートNO1を獲得、若さとルックスの良さでたちまちアイドル的な人気を得たのでした。

ワムはデュラン・デュラン、カルチャー・クラブと共に《明るい80年代》?の前期を支えたトップクラスのグループだった。

セカンドアルバムと比較してみると、より洗練された『MAKE IT BIG』も良いのですが、こちらのほうはディスコビートのオンパレードで新鮮さと若さで勝っていると思う。楽しさでは『FANTASTIC』だと私は思います。

「A RAY OF SUNSHINE」このソウルフィーリング溢れる軽やかなリズムと、こんなのがイギリスの若者の乗りにあったのかと思うと驚いてしまいます。

「LOVE MACHINE」これは本場仕込みのソウル、裏声の高音ヴォイスはまるで【スタイリスティクス】みたいです。

「WHAM RAP」ワムらしく、きちんと整理されたラップという感じ。

「COMON」も最高に良いです。縦乗りディスコビートの典型です。自然に体が動いてしまいます。血が騒ぐうー。うずうず。

「YOUNG GUNS」も良いです。軽いラップにチョッパーギターが最高!ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーのハモリも最高。ソウルフルな女性のコーラスも最高。ホーンアレンジもファンキー!君はファンキーモンキーベイビー?

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ワム!『MAKE IT BIG』



フジテレビ系のドラマ《ラストクリスマス》の中で流れているワムの「ラストクリスマス」です。実はこのドラマ22日に初めて見たわけではありませんでした。3度目ぐらいでした。正確には見ていたというよりも、眺めていたという感じです。

出演している俳優さん達が織田裕二さんや矢田亜希子さんなどの好青年、美人揃いなのは良いけど、ほとんど印象には残りません。韓国ドラマなどの分かりやすくて変化が激しくて濃いキャラに馴れてしまうと物足りなさが残ってしまいます。織田さんもいつまで好青年やっていられるのだろうかなどと余計な事を考えてしまうし……

多分ドラマのクライマックスは来月のクリスマス近くの放送分にあるのでしょう。TBSの日曜劇場《夫婦》の方が私は好きかな。田村正和と黒木瞳の夫婦関係の方が身近に感じて面白いです。

ワムの「ラストクリスマス」もBGMでさりげなく流れていた程度で、さほどこの曲でドラマチックになっているわけでもありませんでした。

と、ここで『MAKE IT BIG』の中には「ラストクリスマス」が入っていない事に気が付いて、もしかしてジョージ・マイケルのソロ作だったかな?とチョット不安になったので調べてみたらサードアルバムの方に入っていました。それもラスト曲で。サードアルバム『MUSIC FROM THE EDGE OF HEAVEN』は解散表明後にリリースされたのだった。そう言われればこのサードアルバムは持っていなかったし記憶もないです。編集盤的な構成なので未発表曲に「ラストクリスマス」のシングルをカップリングしたようなアルバムだったのかしら?

まあね、ジョージ・マイケルの才能にアンドリュー・リッジリーが追いついていないみたいだったから解散といっても何も驚かなかったような気がします。数曲二人の共作はありますが、ほとんどジョージ・マイケルが曲を書いています。

で『MAKE IT BIG』ですが、音は『FANTASTIC』に比べると軽くて丸い、聞きやすすぎです。より一般受けしたのはこのためかなと思うのですが……それとアンドリュー・リッジリーが何をしているのか分かりにくい。影が薄いです。ほとんどジョージ・マイケルのソロ作に近いのでは?そしてソウル色は薄れ、ほとんどエッセンスを振りかけた程度の楽曲になっています。よりポピュラー化AOR化したワムに変身、TVドラマにも嫌みなく使えるような曲ばかりです。

「HEARTBEAT」「CARELESS WHISPER」「FREEDOM」とメロディーの良さは特上ものです。「CARELESS WHISPER」のトランペットには惚れ惚れします。

でも、ロック好きにはこれが限界だと思う。同じものはいらないかな。1枚で充分。そのせいかワム解散後のジョージ・マイケルのソロアルバムには全然興味が湧かない私でした。

                        (2004-11-24記)


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